一般的にこの表を抗微生物スペクトルといいます!
コレは医薬品の物になります。
例えば、エタノール製剤でも濃度の低い物は論外ですし、次亜塩素酸ナトリウムも漂白剤等は入りません。
コロナウイルスやインフルエンザウイルスは、エンベロープ有のウイルスに分類されます。
冬の食中毒に多いノロウイルスやロタウイルスは、エンベロープ無のウイルスに分類されます。
また、夏の食中毒で有名なO-157は、腸内細菌群などその他のグラム陰性菌に分類されます。
それらを知った上でこの表を見ると、消毒用エタノールは、O-157にもインフルエンザウイルスにもコロナウイルスにも効果がありますが、ノロウイルスやロタウイルスは△となっています。
この三角は、長時間の接触が必要な場合があるんですが、オススメはしません。
しかし、消毒用エタノールを酸性にしたものはノロウイルスやロタウイルスにも効果があります。
※手指消毒に限る。
高水準消毒薬は、基本的に医療機関の医療器具に使います。人体には不可です。
芽胞は、細菌が作るタンパク質の殻です。
芽胞にこもった細菌は、安全が確保できた頃に殻から出てきます。
有名なのは水虫の白癬菌です。
芽胞にこもって薬をガードする為に、365日毎日薬を塗らないといけません。
この表を参考に消毒薬を選んで下さい。
また、なぜ除菌剤が入っていないかと言うと、医療機関では使わない為です。
効果不明〜効果のない物を使うリスクをとる理由が医療機関にはありません。
病原性微生物による感染症は100%予防出来ません。
それでも100%近く防ぐ為に医療関係者は努力しています。
また、コードブルー等のドラマで外で手術する時に、切開をする前に茶色の液体をかけていますよね?
あれが、ヨードチンキやポビドンヨードです!
中水準消毒薬の中では、色々な細菌やウイルスに有効ですが、色と匂いがあるので、普段の手指消毒等には使いません。
手術の時の消毒に使われている物は、何かあった時に安心して使えますよね!
また、細菌の中には空気を嫌う嫌気性の細菌がいます。
有名なのは、破傷風菌やウェルシュ菌です。
破傷風は、古い釘などを踏んだ時に感染する事が多く、大工さん達は釘を踏んで傷ができた時はトンカチで叩いて傷口に空気を送り込むそうです。
ウェルシュ菌は、カレーで起こる食中毒で有名な菌です。
芽胞を作り、沸騰したくらいでは死なず、満遍なく空気に触れさせる事ができない為によく気をつけなくてはいけません。
厚生労働省の新型コロナウイルスの診療の手引きが更新されています!
こちらの医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイドも合わせてどうぞ!
しっかり予防も対策をして下さいね!
また、毎日ワクチン接種の解熱鎮痛剤についてのお問合せを頂いています。
何度も言いますが、カロナールを含むアセトアミノフェン製剤は、作用の穏やかなお薬です。
もし、常備薬の解熱鎮痛剤があれば、そちらでも構いません。
妊婦の方で解熱鎮痛剤を準備しておきたい方は、必ずかかりつけの産婦人科医にご相談下さい。
一般用医薬品のアセトアミノフェン製剤は、カフェインが含まれている事が多いので要注意です。
症状がないので、処方してもらえない場合は、指示書等をお願いしてみて下さい。
ワクチン接種後に発熱があり、病院に行けない場合は、電話で問い合わせをし、かかりつけの薬局に配達してもらう等の対応をお願いするのがいいと思います。
昨日、妊婦の方から相談があったので書いておきます。
解熱鎮痛剤は必ずちゃんと相談してから買うようにして下さいね!
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