近年の痒み止めの塗り薬といえば、ステロイド剤がメインでした。
しかし塗る場所によってステロイドの吸収率が違うので、店頭で使う人や塗る場所を必ず聞き、使用する人や部位に合わせて薬を選んでいました。
一般用医薬品として販売されているステロイド剤にも強さが色々とあり、strongに分類されるものからweakに分類されるものまで幅広くあります。
ステロイド剤は大きく5種類
strongest,stronger,strong,medium,weak
に分けられます。
strongestやstrongerは医療用にしかありません。
体の部位によって吸収率が違う事は医薬品を扱う人なら誰でも知っていますが、販売時に注意して販売する人は少ないです。
そういった現実があるからか、ステロイド剤ではない塗り薬が発売され出しました。
ムヒで有名な池田模範堂のバストップケア
コンドロイチンやヘパリーゼで有名なゼリア新薬のプレバリンマイケア
です。
過去の商品でいえば、小林製薬のフェミニーナ、池田模範堂のデリケアM'sも同様の商品です。
どれも主成分は同じなのになぜ名前が違うのか?
これはドラッグストアの登録販売者や薬剤師の仕事を減らす為だったり、知識がほとんど無くても売れるようにする為です。
パッと見て選べることを想定しています。
登録販売者の資質や知識量に大きな差がある事は、業界内でも長年の課題として頭を悩ませている大きな問題です。
私は同じ成分なら値段の安い物や容量の多い物を売るし、薬に頼り過ぎない方法をアドバイスします。
まず、相談をして欲しいし、気になる事は色々聞きます。
お薬はどれも副作用があるので、ちゃんとプロに相談して選んで欲しいと思います。
相談をすれば、薬は必要ないのか、一般用医薬品で対応できるのか、医療機関を受診しなくてはいけないのかを判断してくれます。
このトリアージができるのが認定登録販売者です。
特に自分や家族の健康に関する事なので、もっと真剣に向き合ってみて下さいね!
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