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執筆者の写真竹原薬局

細菌とウイルス

細菌とウイルスの違いは大きさだけではありません。

プラスチックの上で○日間ウイルスが生きていた。というニュースがありますが、ウイルスは生きているだけです。

細菌の場合、同じプラスチックの上で増え続けます。増え方は倍々になります。

増やさずに減らすのが抗菌とされています。

ウイルスについては何も表記がない場合は、ウイルスはいるものとして下さい。

因みに、100%細菌もウイルスもいない環境はありません。


そして、トイレに入ってスマホを触った・手を洗う前にスマホを触った場合、スマホは細菌まみれになります。

便を触るのと同じ位の汚さだと思って下さい。

スマホを耳に当ててる時は、便を顔にくっつけているのと変わらないのです。

恐ろしい話ですが、真実です。


ウイルスは、体内の細胞の中で増えます。

増えるスピードはウイルスによって違います。体内にウイルスを入れなければ感染する事はありません。


このように細菌とウイルスは増え方が全く違います。


なので、以前話をしたように手指消毒をした後にベタつく物は、細菌の栄養分になり増殖させてしまいます。


しかし、細菌は暖かくないと増える事が出来ません。寒いのは苦手です。

夏の食中毒は大腸菌が多いし、水虫も夏に症状が酷くなります。


逆に冬は、ウイルス性の食中毒が増え、ウイルス性の風邪が多くなります。


そして気をつけないといけないのは、除菌とか抗菌とかという言葉は"菌"を対象にしているのです。


特に色んな所でマスクの着用をお願いされていますが、意味のあるマスクを着用していますか?

BFE(Bacterial Filtration Efficiency)

バクテリアろ過効率 約3μmの細菌や花粉を対象


PFE(Particle Filtration Efficiency)

微粒子ろ過効率 約0.1μmのウイルスを対象


VFE(Viral Filtration Efficiency)

ウイルスろ過効率 約0.1〜5μmのウイルスを対象


ウイルスの感染予防には、VFE 99%カットや、PFE99%カットと書かれた物を正しく使えば、インフルエンザウイルスやコロナウイルスは99%カットできるでしょう。


なのでウイルス対策でマスクを選ぶ時は、BFEではなくPFEやVFEをお選び下さい。


ノロウイルスやロタウイルスは、インフルエンザウイルスよりも小さいので、マスクでは防げないサイズになります。

正しい手洗い、手の消毒でしっかり防ぎましょう。


一般的に感染ルートは、飛沫感染・接触感染です。

他人の予防や対策に頼り過ぎるといつの間にか感染する事もあります。

しっかり自分自身で予防しましょう。


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