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執筆者の写真竹原薬局

解熱鎮痛剤の話

解熱鎮痛剤って薬局、薬店、ドラッグストアに行けばいろんな種類の薬が並んでると思いますが、主成分としては5種類程です。


1.ロキソプロフェン

2.イブプロフェン

3.アセトアミノフェン

4.アスピリン(アセチルサリチル酸)

5.イソプロピルアンチピリン


他に生薬で地竜があったりします。

昔は犀角という犀の角も使われていましたが、今はワシントン条約で取引は禁止されています。

漢方の古い本には、出血性の発熱に犀角がいいと書かれていたとか…。


コロナ禍で最初の頃言われていたのは、感染したら解熱鎮痛剤はイブプロフェンよりもアセトアミノフェンがいい。と言われていました。

アセトアミノフェンは、解熱鎮痛剤の中でも穏やかな薬なので、感染を悪化させない。という事で言われていたのだと思いますが、科学的根拠はありません。


また、問い合わせが多いのがカロナールですが、医療用医薬品の為、処方せんが必要なお薬になります。

カロナールが1番効くと勘違いされている方が多いですが、アセトアミノフェン製剤なので、穏やかな薬です。


厚生労働省のホームページでは、ロキソプロフェン製剤でもイブプロフェン製剤でも良いとされています。


しかし、一般用医薬品において解熱鎮痛剤は、医療用医薬品のように1成分だけの単剤は少なく、色々な成分が組み合わせられています。

90%位の解熱鎮痛剤が色々な成分を組み合わせている合剤と呼ばれる物になります。


解熱鎮痛剤の組み合わせで有名なのは、ACE処方と呼ばれる

A.アセトアミノフェン

C.カフェイン

E.エテンザミド

です。

この解熱鎮痛剤を飲んだ後にコーヒーを飲むとカフェインの過剰接種になります。


また、日本で1番よく飲まれているイメージがあるのはロキソプロフェン製剤のロキソニンです。

ロキソニン以外私には効かないと言われる方がいるくらいです。

ロキソニンは元々劇薬だったんですが、一般用医薬品になる際に劇薬の指定が外れました。


海外に行った時に痛み止めを色々と見ましたが、ロキソニンはなく、イブプロフェンとアセトアミノフェンがメインでした。


イブプロフェンは1000錠入りを普通に売ってましたよ!


では、どの解熱鎮痛剤がいいのか?と言われたら、これ!というのはありません。

僕はワクチン接種の後に手元にあったロキソニンを飲みましたが、普段飲む解熱鎮痛剤はイブプロフェン製剤です。

イブプロフェン200mgのものを常備する様にしています。


因みに、WHOの必須医薬品モデルリスト(エッセンシャルメディスン、エッセンシャルドラッグ)にもイブプロフェンは最初から載り続けています。


解熱鎮痛剤を飲むタイミングですが、痛くなり出した時に飲むのが1番効果的で、痛いのを限界まで我慢して飲んでも痛みが緩和する事はなかなかありません。


また、多く飲んだからといって早く効く事もありません。効果が出るまでには、消化→吸収→肝臓を通って全身に巡るので時間がかかります。


解熱鎮痛剤で、痛みや発熱が治る事はありません。一時的に痛みや発熱を抑えてくれているだけです。


解熱鎮痛剤の依存症はかなり多く、解熱鎮痛剤がないと痛みがある、薬剤性頭痛も年々増えているように感じます。

精神科での薬物依存の患者の依存薬品の中には必ず解熱鎮痛剤が入っています。

特に、危険ドラッグが厳しく取り締まられるようになってから、一般用医薬品の濫用が増えたような数字が出ています。

また過去には、解熱鎮痛剤の多量服用でお亡くなりになられた方もおられます。

必ず容量用法は守って下さいね!


私にはこの薬しか効かない!って言われる方がおられますが、それ依存です!

お気をつけ下さい!


お薬を購入する時は、必ず薬剤師や登録販売者にご相談下さい。


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