高齢の方で持病があり定期的に通院している方の中には、インフルエンザの予防接種を勧められた方も既にいるかもしれません。
昨年度はインフルエンザは流行りませんでした。今年はどうなのでしょう?
インフルエンザの薬と言うと、タミフル、イナビル、リレンザ、ラピアクタ、ゾフルーザ、シンメトレル、アビガン等の抗ウイルス薬がよく知られていますが、一時期は漢方薬の麻黄湯も使われました。
抗ウイルス薬は処方せんが必要ですが、麻黄湯は一般用医薬品としても発売されています。
インフルエンザに感染した時の漢方薬についてちょっと知っておいて欲しい事を書いていきます。
麻黄湯
構成生薬:麻黄・桂枝・杏仁・甘草
効能:悪寒、発熱、頭痛、自然に汗の出ないものの次の諸症、感冒、インフルエンザ(初期のもの)、関節リウマチ、喘息、鼻アレルギー、乳児の鼻閉塞や哺乳困難
麻黄湯は、体力のない方や体の弱い方は飲んではいけません。
インフルエンザに使用する場合は、熱は39度台の高熱で、体が熱いのに汗が出ない時に使います。体をさらに温め、汗腺等を開いて汗を出し熱を下げてくれます。
医師の中には、インフルエンザを疑った時にすぐに麻黄湯を白湯で飲ませ、15分毎に汗が出るまで飲ませる方もおられます。
熱が出て熱いのに汗が出ない時は、麻黄湯でもいいですが、もし寒気がしたら、その時は葛根湯です。よく、風邪のひき始めに葛根湯と言いますが、風邪のひき始めで背筋が続々する風邪の時のお薬です。
こちらも体力のない方や体の弱い方は飲んではいけません。
漢方薬は、今の体の症状でお薬が変わります。
麻黄湯と葛根湯に共通しているのは、体を温める事。なので飲む時は、水ではなく白湯で飲んで下さい。
では、体力がない方や体の弱い方は何を飲めばいいのか?それは店頭でご相談下さい。
飲む人の体力によって飲むお薬が変わってきます。なので、必ず相談してお薬を選んで欲しいです。
最近は、ドラッグストア等の相談のできない店舗や、相談しても薬の事を理解していない資格者の為に、メーカーが一目で分かりやすいお薬のパッケージにしてくれています。
誰でもが分かりやすいですが、副作用についてもちゃんと分かっていないと危険な事もあるのでご注意下さい。
もし、体調に異変を感じたらなるべく早い段階でお薬を飲んで治す事をオススメします。風邪でもインフルエンザでも悪化すれば、新型コロナウイルスに感染した時と同様に味覚障害や嗅覚障害の恐れもあります。
因みに季節性の風邪やインフルエンザは"正風"、新型コロナウイルス等の季節とは関係なく突然起こり社会を混乱に陥れる感染症を"賊風"と言うそうです。
また、初期の時期を逃した場合はその時々の症状に合わせてお薬を選びます。子供が熱を出したらすぐに病院に連れて行くので、麻黄湯や葛根湯のタイミングに合いますが、大人は我慢して行くことが多く、麻黄湯や葛根湯のタイミングを逃しがちです。
お気をつけ下さい。
漢方薬を飲む時に大切な事は、風邪でもインフルエンザでも症状が何なのか?です。
風邪だから風邪薬、インフルエンザだからインフルエンザの薬。といった考え方はしません。
なので"咳"を見ても、その咳が湿った咳か乾いた咳かでお薬が変わります。
では、感染しない為にはどうしたらいいのか?
手指消毒、マスクを正しく使用されている方が多いと思います。手洗いでもいいですが、手洗いよりも肌に優しい手指消毒剤も多くあります。また、寒くなるとノロウイルス等のウイルス性胃腸炎が流行る事があるので、ノロウイルスにも対応している手指消毒をご使用下さい。
僕は、その他に板藍根のお茶や飴を常備しています。板藍根については店頭で良さをご説明しますよ!
今日のルッコラ
写真を撮った後にお水をあげました。明日は1日日に当たらない。まだ、どれだけの水がいるか分からないから、とりあえずやり過ぎにだけは気をつけている。
息子くんが大きくなった!と喜んでた!
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